風のなかゆく

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アロエは「医者いらず」といわれ、古くから「薬」として利用されてきました。

昔からアロエは「医者いらず」といわれ、様々な効能を持つことが経験的にも知られています。便秘、消化不良、慢性胃炎、火傷などに効果があるとされ、古くから「薬」として利用されてきました。その歴史は紀元前までにさかのぼるといわれています。

アロエは乾燥に強く、トゲがあり、形がサボテンに似ていますが、実際はユリ科の植物です。アフリカ原産の熱帯植物で、300以上の種類があります。
しかし、このうち食用のアロエは数種に限られ、私たちが普通目にしているのはキダチアロエかアロエベラのどちらかです。キダチアロエは日本、アロエベラは米国で栽培されています。アロエは日本薬局方にも収載されていますが、これは主としてケープアロエの葉から得た液汁を乾燥させたもので、瀉下剤として用いられます。

1.アロエの成分

アロエ独特の苦味を形成しているのは、表皮部分に含まれるアロインという成分です。アロインは、特にキダチアロエに多く、胃酸の分泌を高めて胃の活動を活発にし、消化不良や胃下垂などの症状を軽減する作用があります。緩下作用があるので、便秘の改善にも効果があります。キダチアロエはアロイン以外にも多様な特有の成分を含んでいます。やはり胃腸の調子を整える効果があるとされるアロエニンは、キダチアロエだけに含まれる成分です。アロエウルシンには細胞を賦活させて組織の再形成を促す働きがあるので、潰瘍の回復を促し、火傷にも効果を発揮します。アトエチンは抗菌作用とともに細菌の毒素を中和する働きがあり、アロミチンは抗腫瘍作用があるといわれています。さらにアルボランA、Bは血糖値を降下させる作用を持つことが確認されています。

一方のアロエベラにも含まれる成分としては、ゼリー状の葉肉部分に多量に含まれるアロエマンナンやムコ多糖類のムチンがあります。アロエマンナンは抗腫瘍作用のほかに、新陳代謝を促して肌の老化を防止する作用も確認されています。ムチンは保水力が強く、皮膚に柔軟性を与えます。近年、ムチンの保湿作用を利用した基礎化粧品も開発されています。

また、どちらのアロエもビタミン類やミネラル類など、多様な成分を微量ながら含んでいます。これらとアロエ特有の成分との相乗効果で、さまざまな効用が発揮されると考えられています。

2.使用法

アロエはその成分が医薬品になっていることからもわかるように、強い効き目を持つだけに服用には注意が必要です。しぼり汁をジュースにして飲むこともできるが、過量になればアロインの緩下作用で下痢を起こす場合があります。服用を中止すれば通常は改善しますが、少量から始めて適量を見つけることが大事です。大量に服用すると腹痛を起こし、骨盤内充血を起こすことがあるので、妊娠中や月経時には使用を控えたほうが無難です。すでに加療中の人はまず医師に相談してから使用することをお勧めします。

アロエは火傷やすり傷による炎症を抑えるためしばしば外用として使われますが、それによって接触皮膚炎が生じた例も報告されています。その多くはアロインが原因といわれています。外用する場合にも、少量で試して異常がないかどうかを確認してから使用しましょう。

なお、2001年3月27日付けの厚生労働省医薬局長通知により、アロエの葉の液汁はアロインを含むことから「専ら医薬品として使用される成分」として食品に使用することが禁じられています。このため、現在販売されているアロエを含む食品の多くにはアロインは含まれておらず、緩下作用は期待できません。一般にはアロエベラの葉肉部分がジュースやヨーグルト、ゼリーなどに使用されていることが多いようです。
                 (参考:NIKKEI Drug Infomation)
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2012年06月01日(Fri) 10:22












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